はしやすめ

ガッツリ妄想するところ

街灯の光があなたを射した #2 matori.h

“まとりさんは彼女をつくらない” いつかどこかで同期の女の子たちが言っていた話をぼんやりと思い出した。 「◯◯って誰なんですか?」 「えー俺の23番目の愛人?」 あの夜から次のサークル活動日である今日までずっと悶々と考えて、意を決して聞いたのにもの…

QAA seiya.s

今思うと、一目惚れやったんかもしれへん ひとりだけ楽しくなさそうなところとか、あきらかに無理やり連れられてきました、みたいなオーラで座ってるとことか(笑) 話してみたら意外と声が低かったり、冗談を言うのが好きやったり、 なんかめっちゃ気になっ…

いますぐきすみー!seiya.s

気付いたら隣におった、みたいな 丈とまとくんとリチャと中学が同じやったらしくて、俺が丈たちと仲良くなったときと同時に、よく話すようになったんやったかな まあ、いちばん身近な女友達って感じ 最初はよく丈と喧嘩しとる騒がしい女子って印象。まとくん…

街灯の光があなたを射した #1 matori.h

「まだ決まってないんやったらどう?可愛いから大歓迎や」 春、誰にでも言ってるんだろうなってすぐにわかるセリフについていった。 「なあ枝豆向いてやぁ」 「まとりさんお酒くさい近寄らんといてください」 「ひど、泣くでおれ」 わかっててもついていって…

いますぐきすみー! seiya.s

それは生徒会の後輩の手伝いで帰りが遅くなった日のことやった。 時間的にも結構暗くなってて、電車降りた時にはほぼ夜みたいなもんで。 普段から人通りの少ないこの道もちょっと不気味に見える。 そこで出会ったわけ。あの子と。 え、絶対あれって……って思…

かわいいからあげる seiya.s

それは、ある日のこと。 わたしが某有名コーヒーショップで問題集とにらめっこしていたとき。 「あれ」 聞き覚えのある声に顔を上げると、 「誠也さん!」 「おー」 サークルの先輩で、わたしが密かに想いを寄せてる誠也さんがドリンク片手にそこに立ってい…